静の美しさと動の美しさが
存在すると思う。
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私達は多くの美しさを「静」から
つまり写真から学ぶ事が多いが
心惹かれる美しさは
意外にも動きの中にあるのではないか。
と思うのだ。
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答え辛い質問を照れた笑いで交わす瞬間。
斜め上から見たら意外に短くて濃密な睫毛。
何かを言いたげに少し我慢している唇。
そんな所に美しさは宿るのだと思う。
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さてそんな美しさは、
どうやったら身につくのか。
そんな事を考える訳だが、答えはきっと
「ゆっくりと、一生懸命生きること。」だ。
誰かに見せるためでは無く、
自分の人生の答えを自分の中に求める事。
そうすると人はなんとも清々しい空気が宿ってくる。
洗ったばかりのオーラを纏っているように見えるのだ。
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そして相反する言葉のようであるが
ゆっくりと焦らず動く事。
その昔、某セレクトショップで
何とも美しい人を見つけ
ボーッと釘付けになっていた時。
その人が店員に話しかけたその雰囲気で
心臓のど真ん中を射抜かれた事があった。
美しい人とは、一挙一動足が美しい物なのだと
いたく感動した覚えがある。
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動作は、言葉は、ゆっくりとした
空気を含ませることで
また一段と美しさを増すものだ。
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今日からまた動きを意識して生きてみよう。
確かに私のおでこは
ボトックスで動かないけど
それ以外は優美な表情で、
誰かを魅了したいと思うのだ。